愛媛・松山のさつま汁 | 食べる!出張経費

愛媛・松山のさつま汁

う~ん・・・続けるって難しいな(笑)
ネタは豊富にあるんだが。

で、2/18(金)、四国松山に行って来た。
ずいぶんと前だぞ・・・

真冬の松山空港を出ると心無しか暖かかった。
やはり東京とは気温が違うのかな?
取急ぎ、松山駅行きのリムジンバスに乗る。

実は、客先とのアポは昼過ぎだったのだが、
ちょうどいい飛行機の予約が取れなかったので朝イチで飛んだ。
だからホテルに荷物を置いてもまだ2時間程、余裕がある。

先だって調べておくと、愛媛には知らない食べ物がわんさかある。
こりゃ本気になるしかない!・・・仕事はどうした!!!(笑)

ホテルで路面電車の1日券(¥300)を購入し、松山市内最大の繁華街、「大街道」に向かう。
地方都市の路面電車というのはなかなか風情があっていいものだ。
地元の人達の生活感が感じられる。

大街道のアーケード街に入ると、まず目につくのが「労研饅頭(ろうけんまんとう)」の看板。
なんでも、岡山県倉敷の労働研究所で作られた饅頭らしい。
1個¥80。買う。

ん~・・・HPやガイドブック等ではベタ誉めなのだが・・・とりあえずコメントは避ける(笑)
まぁ、1回は食べてもいいでしょう。

その店から徒歩1分。
路地を入ったところに「田舎のごちそう物語り・はいから亭」がある。

結構、今どき(?)の店である。
「今どき」と言うとちょっと違うのだが、要するに「昭和レトロを狙った店作り」。
やはりそれは「今どき」と思ってしまう。

ランチタイムも早めだったので、私しかいない。

狙いはもちろん「さつま汁定食(¥880)」
迷わず頼む。

下調べの段階で、愛媛周辺には「冷や汁系」の郷土料理が多いことに気付いた。
冷や汁と言えば宮崎なのだが、大分やまたは遠く離れて新潟等にも存在する。
愛媛で見つかるのは鯛めし、ひゅうがめし、そしてさつま汁等の呼び名で。

本来は宇和島の郷土料理らしい。

が・・・出てきて驚いた!
想像していたものとちょいと違う。

・ ・・とろみがある?

見た目、「とろろ汁」のような感じ。
色といい「とろみ具合」といい・・・。
静岡で食べる「出汁が多めのとろろ汁」くらい。
だから、透き通っているわけではない。

一般的に知られている冷や汁のイメージは「冷やした味噌汁」。
そのまんま(笑)
まぁ、食べてみると出汁に魚の味が強いのだが。

そして本題の愛媛のさつま汁。
もってりとした感じ。

それをゴハンにかけずに一口食べてみる。

またビックリ。
驚く程にウマイ!

焼いた白身魚を摺って味噌と出汁でのばしたもので、
多分、こう書くと冷や汁と同じなのだが・・・
魚比率が高いのかな?
まったく違う。
ほぐしたシーチキンが・・・いや、こんな表現じゃない!(笑)
とにかく初めての食感。

帰って来てから作り方を調べてみると、
「焼いてからほぐした鯛と摺った味噌」くらいのことしか書かれてない。
しかし、魚率と味噌率の高さゆえだろう。
濃厚なウマミが口の中に広がる。

「こちらは薬味におつかい下さい」
定食を持って来た時点で店員さんに言われたのが、
1cm×2cm、厚さ2mmくらいに切られたこんにゃくと、
刻みねぎが乗せられた小皿。

こんにゃく?

そう、こんにゃくが「薬味」らしい。
こういう、根本からの概念の違いがあるから、郷土料理は楽しい(笑)

そのこんにゃくをかけて(入れて?)みる。
さつま汁をすする。
くにゅっくにゅっ・・・
こんにゃく。
意味不明(笑)
否定する気はまったく無いが、薬味として意味不明(笑)

とにかくうまいことは間違い無い。

「汁だけおかわりする方が多いですよ」
う~ん、そうだろう。
ゴハンに対して、ちょいと量が少ないかも。

但し、ここが少食な私の悲しいところ。
定量を食べてご満悦。

ランチタイムの・・・
しかも、今どきの居酒屋でこんなウマイもんが食べられるとは
思っていなかった。

松山出張、まだまだネタがあるので期待をふくらませて店をでる。