驚きのコシのあるうどん 熊谷 田舎っぺ | 食べる!出張経費

驚きのコシのあるうどん 熊谷 田舎っぺ

inakappe




出張と言っても、出張扱いされない出張も多々ある。
そりゃ、至近距離なら仕方ない。
ということで熊谷。

こう言っちゃ何だが、やはり都内から行くにはイマイチときめかない(笑)
しかも私は高崎出身。
少なからず知っている街だし。
熊谷と言えば五家宝と・・・次郎直実?
食えねぇじゃん。

ということで朝イチで現地へ向かう。
朝8時のアポで、1時間程度の一仕事があり、
そのまま昼過ぎまで時間が空くので周辺をプラプラしてみる。

すると1軒、気になる店が。

「名物、塩ねぎ汁!特許出願済み」
はぁ・・・特許ですか、うどん屋さん。
うどんに特許と言われても、いまいちピンと来ない。
店の名前も・・・

とかく、入る。
中はカウンターと少々のテーブルだけ。
あまり広い店では無い。
メニューは至って簡単。
普通にうどん屋さん。
但し、そこに3つ程、他と違う文字が。
「塩肉ねぎ汁、塩きのこねぎ汁」
そして「あつもり(おうどんを温かくできます)」と。

そう、熊谷次郎直実は、若武者である平敦盛(たいらのあつもり)を討ち、
あたら若い命を散らすことに武士の無常を感じ出家遁世、一生を終えたと言われる。
事実は違うらしいけどね。

って・・・おいっ!ダジャレやんけっ!
そんな突っ込みを心の中に思いつつ、
特許出願済み「塩肉ねぎ汁(¥600)」を頼む。

すると、店のおばちゃんが目の前に置かれている大きな茹で釜に、生めんを入れ始めた。
うどんって、茹で時間が長いから、適当な店だと先に茹でておく。
「当店では御注文を頂いてから麺を茹でます」みたいなことが書いてある。

そして待っている間、手の空いたおばちゃんは、おもむろに打ち掛けのうどん生地を延ばし始め、切り出した。
完全に手打ち。

・・・もしかしたら期待できるかも。
非常に失礼な話だが、さ程、期待していなかった(笑)

出て来たのは、ざる盛りのうどんと、ネギと肉の入った透明な汁。
牛タン屋でよく出てくるテールスープみたいな感じ。

何もつけずにうどんを食べる。
強烈なコシ。
いや、ビックリ。
ハッキリ言って、固いのかコシなのか判断に迷うくらい(笑)

しかし、そのうどんを汁に浸してから食べると・・・
そのコシの強さがちょうど良くなる。
しかも、さっぱりした汁がものすごくウマイ。

どこかで見つけたブログには「ラーメンみたい」と書いてあったが、そんなモンじゃ無い。
どちらかというと、やはりテールスープに近い。
濃いめのね。

ちなみに、こういう「変わりダネ・キワモノ」というのは、
あまり期待できないのだが、これに関してはそんなコトはない。
充分にウマイ。

うどん自体も、そのコシの強さと、麺自体にかすかに塩味が効いている。
久しぶりに、本物のうどんを食べた。
讃岐にもずいぶん行ってうどんを食べたが、こんなにウマイうどんは食べたコトがないぞ。
・・・お前が知らんだけじゃい!ぼけぇ~!と怒られそうだが(笑)

どうしてコレがもっと話題にならない?
やはり、都内からの距離の関係で「旅情が湧かない」辺りに問題があるか?
それとも、普段、食べている近所の人々には、その自覚が無いか?

私が食べている間にも、ご近所のおばちゃんが数人、麺を買いに来ていた。
そりゃ、スーパーで売ってるしま○やの生めんなんか食えたモンじゃないしな。

仕事を済ませてから夕方、また買いに来ようかと思ったら、
「3時で終わりなんですよ」と。
まさか、うどんを持ったまま取引先まで行けねぇしな(苦笑)

家に帰って、それを嫁に伝え、「今度、熊谷に食べに行こう」と言うと、
「別にうどんなんかねぇ・・・」と。
嫁よ!違うんだ!それ程ウマイうどんなんだ!(T_T)
通じないらしい。そりゃそうだ。

今回は食べなかったが、次回は「普通のうどん」にチャレンジしてみよう。
5/6(金)、桶川に行くのだが、どうやら隣の北上尾にあるらしい。
で、もちろん、持ち帰りで嫁を納得させてやる!



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