琵琶湖の温かい居酒屋  大津 | 食べる!出張経費

琵琶湖の温かい居酒屋  大津

滋賀の大津に行ってきた。
事前にネットで調べても、ど~もめぼしい店が出てこない。

場所柄、京都から程近く、
歴史的にも文化的にも京都に吸い上げられているのかと思うくらいだ。
まぁ、東京で言えば、埼玉の大宮や千葉市、船橋・市川辺りがそれに当たるかな?
要するに「特徴!」という自己主張が見えない(失礼)。

知っているのは「鮒寿司、鮎」程度。
鮎は季節はずれ、鮒寿司・・・食う自信がねぇ(笑

で、何の下地も持たずに現地。

名古屋からそのまま入り、夕方7時くらいにホテル着。
部屋は湖畔の9Fというコトで、翌朝の景色を期待しつつ、
とっとと外へ出る。

浜大津駅目の前のホテルから徒歩数分。見つけたのが「魚叡(ぎょえい)」という居酒屋。
比叡の麓、どうもその名前に惹かれて入る(笑)

カウンターがイイ感じ。

・・・一人なんで、量の少ないモノって何?
私は少食なので。
「じゃぁ、お刺身は半分にしましょか!」

・・・おぉ!うれしい!
こういう心遣いが、一人出張族にはウレシイんだな。

「今日は“こち”がイイですよ!」
こち(白身の刺身)を頼む。
店名の通り、魚にはこだわっているらしく、すばらしくおいしい。

ちなみに、刺身のツマ・・・つまり(寒いギャグのつもりではない)大根が、
「細い糸状」ではなく「いちょう切り」。
ちょいとそんなとこに普段と違う空間を感じたりする。

・・・初めての大津なんだけど、何かない?(実は2回目だが泊まりは初めて)
「そうですか!じゃぁ琵琶湖のワカサギのてんぷらなんでどう?半分で!」

「琵琶湖の」
これがとっても大事(笑)

小皿に5~6本(匹)。
「塩で食べてください!」

これが驚くほどウマかった。
「ほくほくしてる」という、芋を誉める時の言葉そのもの。
ワカサギというと、どうも「氷の上で釣って食べる」のが醍醐味であり、
他ではそんな食べる機会も無いから、多分「大したモンじゃないのだろう」という先入観があったのだが、
ここで大逆転。
海の魚、特に「きびなご」なんかと違って、ものすごく柔らかい。

オヤジが勝ち誇った顔をしている。
思わず笑顔で返す(笑)

すると、「お兄さん、卵が入ってるのがあるでしょ」
・・・えぇ!気付いてない!
3本目、まだ無い・・・まさか、このまま入ってない?
すると、最後のほうになって、ようやく1本に。
なんだかししゃもみたい(笑)

ふとカウンター上の寿司屋のようなショーケースを見ると、
右端に「春巻き」ちっくなモノが。
メニューと摺り寄せをすると・・・「平目の湯葉巻き」?

「そうです!おいしいですよ!」
もちろん頂く。

平目の切り身を湯葉で巻き、油で揚げる。
芯の平目には、大葉が1枚、アクセントに巻き込んである。
長さ約12cm×太さ約3cm、
それを輪切りにして。

これもまたふっくらしていて感動のウマさ。
魚の食感が、こんなに変わるとはビックリ。
しかも、「比叡の麓=湯葉」という観光客気分がスパイスで加わる(笑)

そんな中、カウンターの向こう側のグループが不思議なものを頼んでいるのが目に入る。
「めはり寿司」
従業員のおねえさんが、葉っぱを出しておにぎりを作り始めた。

・・・何ですか?
「和歌山名物の高菜のおむすびなんですよ」
おぉ!これで鮒寿司は回避できる!
別に強制されているわけじゃないのだが(笑)

「2個で1人前でなんですが1個でイイ?」
・・・なんでイイおやっさんだ(T_T)

海苔の代わりに高菜の葉っぱ。
中の具も、高菜を刻んで。
しかもデカイ。
よくいう「爆弾おにぎり」系だね。

ビール2杯を飲んで2800円くらい。
久々にイイ店を見つけた気分。

でもな・・・大津なんて、そうそう行かねぇし(笑

翌朝、7時前に起きて
カーテンを開けると、そこは朝日の琵琶湖。
う~ん、素晴らしい。



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